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評者◆対談 岡野八代×佐藤泉
生には余白がある――沈黙や秘密に私たちがどうアプローチしていくか
新編 つぶやきの政治思想
李静和
No.3466 ・ 2020年10月10日




■何度読んでも、「よく理解できた」とはとても言えない、しかし、ここには確実に何かがあるだろうという、不思議な、奇妙な、把捉しがたい、しかし法悦にさえ近い、たゆたうような読書体験――あの名著、李静和著『つぶやきの政治思想』が『新編』となって、岩波現代文庫に入った。快挙である。元版の刊行は一九九八年だったから、二二年が経ったことになる。何という歳月だったことか! と呆然としてしまう。本文庫化を機に、岡野八代氏と、佐藤泉氏に対談していただいた。
 ――なお、本論とは直接には関係のないことだが、この対談収録中に、「安倍辞任」の速報が飛び込んできた。実に感慨深い対談となった。(対談日・8月28日、Zoomにて。須藤巧・本紙編集)

■「つぶやきの政治思想」の衝撃

岡野 私は、この「つぶやきの政治思想」が最初に『思想』(一九九七年六月号、岩波書店)に掲載されたときに読んでいます。よく理解できたとは言えませんが非常に衝撃を受けました。私は西洋政治思想史を専攻する大学院生でした。方法論的には、中立的にテクスト内在的に読むか、あるいは時代状況に即して自分の問題意識でそのテクストを解釈していくか、大きく分けてその二つの読み方があると思います。しかし李静和さんのこの「つぶやきの政治思想」は、私が学んだ...







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