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評者◆島尾伸三氏インタビュー
景色の中に埋め込まれた過去と未来を訪ねて、小高へ、小岩へ
増補新版 小高へ――父 島尾敏雄への旅
島尾伸三
No.3356 ・ 2018年06月23日




■写真家の島尾伸三氏の『増補新版 小高へ――父 島尾敏雄への旅』(河出書房新社)が刊行された。父祖の地である福島県南相馬市小高区は、二〇一一年三月一一日に起きた東日本大震災で地震と津波に襲われた。さらに福島第一原発の爆発によって高濃度放射能汚染区域になった。島尾氏はこの小高から、父である作家・島尾敏雄一家の移動の記憶をたどって、生まれた神戸、家族と過ごした東京の小岩、奄美大島、父と訪ねた沖縄へと、これまで旅を重ねてきた。そうしてふたたび、小高へと戻っていく。今夏には続編の『小岩へ』も刊行の予定である。『小高へ』とともに、小岩への記憶をめぐって、島尾氏に話をうかがった。(5月9日、東京都世田谷区にて。聞き手・米田綱路〔本紙編集〕)
母が言った


■「私の一〇年を返せ」

 ――『小高へ』には家族の写真をはじめ、訪ねた土地々々の写真がたくさん収められています。写真を撮り始めたのはいつ頃からですか。
島尾 生まれて初めて自分の写真機を持ったのは、小学三年の後半だったと思います。母が「婦人画報」に載っていた、フィルムが入る子ども用のおもちゃのカメラを買ってくれた。半年ぐらいしたら、こんどはフジペットという子ども向けのカメラが発売された。フィルムが六センチ×六センチのブローニーサイズで撮れ...







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