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評者◆竹原あき子
多彩な催しがある料理本コーナー
No.3209 ・ 2015年06月06日




■料理本のコーナーは意表をついた。子どもが展示会の主人公だったからだ。昨年までは展示会場内に台所と菓子の店舗があり、三つ星に輝いたレストランのシェフなどが自ら参加者に調理を披露し、書籍販売を促進していた。だが今年の初日の調理人はアルザスの小学校の子どもだった。
 アルザスの地方料理本の著者が本を紹介する机の後ろに台所があり、小学生がコック。白い制服を着て一人前のコックになった子どもたちの調理、というだけで会場は笑顔に包まれた。朝、列車でパリにやってきて夕方にはアルザスに帰るという旅程だから残念、と子どもたちは語っていたが、ついでにマンガコーナーにも立ち寄ったようである。
 素材、調理方法、エネルギー、盛りつけの採点をするのは人気テレビ番組「トップ・シェフ」のスターシェフだ。しかも観客が気に入った料理に投票できる特典もある。だから家族が付き添ってきた子どものグループが有利だった。
 Fyrolles社の料理本1300冊が並ぶ中央のコーナーは次のような区分だ。
 豪華料理、簡単料理、調理のスター、アジア料理、地中海料理、フランス地方料理、イスラム料理、菓子、フランス万歳料理、軽い料理、健康料理、野菜と果物、ワインと料理、肉魚と料理、デザート、と15区分。その周りに小さな出版社のブースが並び、宝石のような18世紀の料理本を並べたブースは見事だった。書籍を〝見せるためのインテリア部品〟としてきたフランスらしい出版物だ。
(和光大学名誉教授・工業デザイナー)








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