No.2766

『ロリータ』ナボコフ著/若島正訳

新潮社刊

2006.3.18日

2766号

対談若島正×沼野充義

終わり無きロリータ、

ナボコフ「ロリータ」新訳

をめぐって

現代文学において、ウラジーミル・ナボコフの『ロリータ』ほど有名でありながら多くの誤解に包まれ、その実像が知られていない小説もあるまい。魅力的なニンフェットに夢中になる中年男ハンバート・ハンバートのロリータと全米を巡る車での逃避行。ロリータの失踪。誘惑者クィルティの登場。緻密に織り成される物語はナボコフの代表作とされている。昨今のブームといってもいい古典新訳ラッシュの中、この言語の魔術師の傑作が理想的訳者を得て新訳刊行となった。ナボコフ研究者にして翻訳家の若島正さんは、様々な誤解や思い込みの中に囚われていた少女・ロリータをどのように救い出したのか。その核心に、ロシア文学者・沼野充義さんが迫る。読書の楽しみと悦びに溢れる異色の対談をレポートする。

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常に新しい『ロリータ』の魅力 言葉遊びを「遊んだ」冒険
冒頭からつまずいたナボコフを訳す難しさ 『ロリータ』に註釈は必要か?
旧訳とどこが違う?新訳のストラテジー これから『ロリータ』がどう読まれていくのか
ロリータ像をアップデートする ナボコフの意図と読み手の自由
新訳で味わえるようになった、独特なナボコフ文体の魅力
※ この対談は2005年12月14日、青山ブックセンター六本木店おいて行われました。同店の取材のご協力に感謝申し上げます。
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